東地区王者の千葉ジェッツが、ワイルドカード上位で昨季準優勝の川崎ブレイブサンダースとのチャンピオンシップ(CS)準々決勝第1戦に勝利し、準決勝へと王手をかけた。

 第1クオーター(Q)の入りから、マイケル・パーカー(36)の速攻からのダンクシュートを皮切りに、ギャビン・エドワーズ(30)、石井講祐(30)、富樫勇樹(24)が2本、チームとして5連続の3点シュートを決めるなど、千葉の持ち味である速攻を生かして攻撃のリズムに乗る。守備面でもパーカーの4本のディフェンスリバウンドなど攻撃と守備がかみ合い、第1Qの途中5分53秒間もの間川崎を無得点に抑え、残り3分20秒まで14-1と点差を引き離す。第1Qを26-14とリードし、第2Qからも川崎に追い上げを許さずに、最大30点差をつけてそのまま勝利した。

 先発した千葉の司令塔富樫は、CSのスタートである準々決勝の出だしの大切さを感じ「スタメン5人はその責任があると思っていた。守備もよかったし、良い入り方ができた」と充実感を少しにじませる。「(レギュラーシーズン)60試合の結果は裏切らない。チームとして戦ってきて東地区優勝したという結果は、こういうところに出ると思う」と激戦の東地区を制した自信を口にした。

 ベンチ入りした12人のうち、6人が2桁得点を獲得。11得点を挙げた富樫が「気持ちの入った試合で、コートの5人全員が一生懸命やった」と言えば、同じく11得点の石井も「気持ちがアグレッシブだったし、この試合にかける気持ちが、リバウンド、ルーズボールに表れていた」とチーム全体の士気の高さを感じていた。

 13日の川崎との第2戦でも勝利すれば、準決勝進出となる。クラブ悲願のリーグ初優勝に向け富樫は「負けたらおしまいなので平常心で、やってきたことを信じてやっていく」と力強く言った。

 13日の第2戦は船橋アリーナで午後2時5分試合開始。1勝1敗となった場合は、第2戦終了後に前後半5分ずつの第3戦を行い勝者を決める。