アメリカンフットボールの関学大と日大の定期戦で、日大選手による悪質な反則行為で選手が負傷した問題について、関学大の鳥内秀晃監督(59)らが12日、兵庫県西宮市内で怒りの会見を行った。関学大は10日付で抗議文を送付した。回答次第では来年度以降の定期戦を「拒絶」する考えも示した。両校は6日に都内で51回目の定期戦を実施。日大DLのタックルで関学大の2年生QBが全治3週間のけがを負い、新たに左脚のしびれも訴え、近く精密検査の予定もある。東西の伝統校に亀裂が生じた。

 日大はこの日、川崎市内で関大と交流戦を行ったが、関東学生連盟から厳重注意を受けた内田正人監督は姿を見せなかった。森ヘッドコーチ(HC)が代表で取材に答えたが、不在の理由は「ノーコメント」とした。関東学連によると「当分ベンチエリアには入らないと連絡があった」という。関学大からの抗議文について森HCは「届いたばかり。監督も読んでいる」と話すにとどめ、「処分は正式ではないので、今ここでは何も答えられない。あらためて適切に対応したい」という説明を繰り返した。選手には「フットボールを一生懸命やろうと」と話し、40年ぶりに対戦した関大に48-21と大勝も、反則8回などミスも多かった。

 なお、当該の日大DLは関東学連から10日に対外試合出場禁止などの処分を受けている。