大学アメフットでのプレーが大きな波紋を呼んでいる。6日に行われた日大-関学大の定期戦で、日大のDL選手が3度ラフプレーなどで退場となり、10日に関東学生連盟が最終処分決定まで同選手の対外試合出場禁止、監督は厳重注意処分とした。その後も関学大側が日大側に抗議文を送付、20日の日大-法大戦が中止、スポーツ庁の鈴木大地長官が発言するなど影響が拡大。長年、甲子園ボウルで覇権を争ってきた両校。伝統の「青と赤の戦い」が思わぬ形でグラウンド外に波及している。

 プロレス界からもアメリカンフットボール界で起きた反則行為を糾弾する声が起きた。新日本プロレスの新宿大会に出場したデビュー1カ月の辻陽太(24)は、日体大アメフット部出身でポジションはQB。上村優也と10分引き分けに終わった試合後に、日大選手による関学大QBへのタックルについて、「完全にプレーの後。あれは暴力。価値を下げる行為で残念です」と言及した。この日はアメフットで鍛えた肉体を躍動させ、「タックルしたいのならルールの中でやるべき」と訴えた。