日本チームのサンウルブズがストーマーズ(南アフリカ)に26-23で逆転勝ちした。12日のレッズ戦(オーストラリア)に続き、参入3季目で初の2連勝を果たした。前半を10-17で折り返し、試合終了間際、SOパーカーが劇的なドロップゴールを決めた。次戦はオーストラリアに遠征し、25日にレベルズ(オーストラリア)と対戦する。

 歴史的な勝利となった。前半を7点差で折り返すと、後半は我慢の時間が続いた。気温32度、湿度78%の暑さを追い風に、相手の体力が奪われていった。後半40分、パーカーのPGで同点とすると、同44分に敵陣22メートル付近でボールをつなぎ、SH流主将のパスを受けたパーカーが利き足でない右足でDGを決めて、2連勝を演出した。代表も兼任するジョセフ・ヘッドコーチは「パーカーは素晴らしいプレーをしてくれた。称賛したい。(チームは)正しい方向に進んでいると思う」と手応えを口にした。

 今季は開幕9戦全敗と苦戦したが、その都度、チームで敗因を分析した。この日は、レッズ戦のメンバー6人を入れ替えて臨んだ。キックを多用して攻撃する相手に対して、ブレークダウン(ボール争奪戦)で圧力をかけて、スタミナを消耗させる作戦に出た。後半に流主将が途中出場し、一気に攻撃のテンポを上げた。「香港で歴史を刻もうと試合に臨んだ。苦しかったけど、全員で勝てて良かった」と流主将。日本代表は6月にイタリアとジョージアとのテストマッチを控えている。代表招集選手は同試合で帰国し、27日からの宮崎合宿に備える予定だ。SR2連勝は、日本代表にとっても大きな弾みになりそうだ。