6日のアメリカンフットボール定期戦で、関学大QBをラフプレーで負傷させた日大3年のDL宮川泰介選手(20)が22日に都内で会見。内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)の指示で反則したなど経緯を説明した。関学大QBと家族らには18日に謝罪したが「フットボールは続けるつもりはない」とも話した。指示を真っ向否定してきた内田前監督と日大は、さらに追い込まれることになった。

 日大は関学大と関東学生連盟に対し、24日までに文書で抗議への再回答と状況説明をするとしている。宮川選手本人が監督、コーチから指示があったと明らかにしたが、日大は言葉は認めながらこの日も反論。再回答なども同様な内容となることが予想される。

 連盟は今月中に規律委員会の調査を終え、理事会で最終処分を決める。その結果で春のオープン戦を拒否するなどした他校の了解を得られるか。本人と大学が平行線の状況では、関学大も含めてとても納得できるとは思われない。

 解決が遅々として進まないだけで、日大の秋のリーグ戦出場は厳しくなると言わざるを得ない。そうなれば、19年度は同じ1部もTOPからBIGの下位リーグに自動的に陥落。さらに退部者も続出し、来春以降の入学者の激減も予想される。存続の危機にある状況に変わりはない。