昨年9月の世界選手権東京大会代表の田中佑美(27=富士通)が、向かい風0・9メートルの13秒03で優勝した。0秒05差で日本記録保持者の福部真子(30=日本建設工業)を抑えた。

自己ベスト12秒80に迫る12秒台の突入を逃して悔しがる一方、落ち着いたハード-リングを評価した。

「走ったりすると悪いところばっかり言う」と笑ったが、「自分のペースを崩さずに、競っている中で落ち着いて、体が開いちゃう癖をまとめきれたことがよかった」と手応えを口にした。

昨年の世界選手権は、予選敗退に終わった。心身の不調にも苦しみ、「去年は悔しかったというよりも、自分はなんで陸上をしているんだろうってちょっと考えた年」と語る。

自身のモチベーションも見つめ直し、「ちょっとでも速く走りたい」と再スタートを切った。冬場は上半身の筋力強化に注力。主に広背筋を鍛えたといい、「ちょっと大きくなったと思いませんか?」と報道陣にアピールしていた。

12秒80の自己記録を持つハードラー。今季の目標タイムはあえて言わず「なるべく速く」。

「記録を出したいのはここ数年ちょっと思っていること。(9月の)アジア大会を1つの指標にしつつも、出せるところで出したい」と誓った。