昨年9月の世界選手権東京大会代表の泉谷駿介(26=住友電工)が、向かい風0・2メートルの13秒38で優勝した。

100分の2秒差で出身の順大の後輩となる古賀ジェレミー(1年)を抑えてゴール。好調株の野本周成(30=愛媛競技力本部)や阿部竜希(22=エターナルホスピタリティグループ)の実力ハードラーもいたファイナルを勝利で飾った。

4月から「より細かい技術であったり専門的な知識を求めて」と日本陸連強化委員会の大橋祐二コーチから指導を受け始めた。

これまでハードル間のインターバルの刻みを重視してきた泉谷だが、「もうこれ以上無理」と自身の限界を明かした。

新たなに磨き始めたのは「ハードリング」。ハードルを跳び越えるために必要な抜き脚やリード脚を一から見直しているという。

ウエートトレーニングも1セットあたりの回数を増やすだけでなく、全身筋力の機能性を重視したものに変えた。「ハードルを越える」ためのパワーを養ってきた。

昨年は走り幅跳びとの二刀流も話題となったが、「ケガの状態やいろいろリスクもまだたくさんある。そこをちゃんと乗り越えてから」と冷静に語る。

理想にはダイヤモンドリーグ(DL)や秋から新たに開催される世界アルティメット選手権などの「海外転戦」を描く。

「現実的にはできないことがたくさんあるので、そこをちゃんと修正しながら、1回1回ちゃんとレベルアップして確実にやっていきたい」。

新たなスタイルを確立させるため、進化を続ける。