16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)男子200メートルバタフライ銀メダルの坂井聖人(22=セイコーホールディングス)が、1分55秒06の2位で代表入りを逃した。自己新の1分54秒72で優勝した矢島優也(21=スウィン大宮)に先着された。社会人1年目の銀メダリストは、出直しを宣言。矢島は、パンパシフィック選手権(8月9日開幕、東京)の代表入りに大きく前進した。

 坂井が、困惑を口にした。「なんでこうなっているのかわからない」。2年前のリオ五輪では怪物フェルプスを0秒04差に追いつめた銀メダリストが、まさかの代表落ち。ラスト50メートルの伸びを欠いて、タイムも自己ベストより1秒66も遅れた。左肩痛を抱えており「肩をかばって水がかけていないのか…。前に進む感覚がない。メンタルの改善も大切かと思う。まずは肩を治したい」と出直しを誓った。