東京五輪新種目スポーツクライミングのボルダリングW杯第5戦が、2日に東京・八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で開幕する。1日、同会場で前日会見が行われ、昨年大会準優勝の楢崎智亜(21)は「昨年は1番悔しい2位だった。今年こそ優勝したいとの思いが強い」と力強く言った。今季は第1戦で2位、第2戦では優勝と良いスタートを切ったものの、中国での第3戦で11位、第4戦で8位と決勝に進めずに精神的にも落ち込んだという。「第3、第4戦では気が緩んでしまって、(中国での2連戦から)帰国後1週間は自信をなくして落ち込んだ。自分が得意な体の動きを中心にトレーニングを積んで、徐々に吹っ切れた」と真剣な表情でうなずいた。

 女子の第一人者野口啓代(29=ともにTEAM au)は第3、第4戦で優勝し、今大会で3連勝も懸かる。野口は「昨年大会は2位で私も悔しい思いをした。今シーズンはプラン通りに成績を残して来られている。調子も良いので、優勝を狙っていきたい」と笑顔で意気込んだ。

 指のけがの影響で第3、第4戦を欠場した、女子16年、17年のボルダリングW杯年間女王のショーナ・コクシー(25=英国)も出場する。コクシーは「第3、第4戦はトレーニングに専念するためにW杯を断念した。(ともに6位だった)第1、第2戦のパフォーマンスには満足していない。決勝目指して頑張りたい」と笑みを浮かべた。