世界ランク12位の日本が同14位のブルガリアに0-3(14-25、21-25、27-29)で完敗し、通算成績が3勝4敗となった。

 国内での代表デビュー戦となったオポジット(スーパーエース)の西田有志(18=ジェイテクト)は、チーム最多の13得点を挙げながらも悔しさをにじませた。

 故障でエース石川祐希不在の中、注目された18歳が精彩を欠いた。第1セット、相手の高さのあるブロックや強烈なスパイクに対応できず、早々に大竹壱青(22=パナソニック)に交代。西田は「自分の気持ちとしては戦う気だったけれど、体は緊張していた。序盤の自分のパフォーマンスは、最悪な状態だった」と振り返った。

 第2セット途中でコートに戻ってからは、相手のブロックをはじくスパイクなどで次々に得点を重ねた。試合展開にアクセントを付けることには成功したが、チームとしては出だしのつまずきを挽回できず。中垣内監督からは「スタートからあれぐらいやってくれないと、計算できない。あれぐらいできて普通」と中盤以降の躍動にも厳しい言葉が並んだ。

 9日には世界ランク3位のポーランド、10日には同4位のイタリア戦を控え、日本での残り2戦はさらなる強敵相手となる。西田は「今日の負けは残念ですけれど、どうしていけばチームが良くなるかのヒントがあると思う。しっかりとした時間を過ごしていきたい」と気持ちを前に切り替えた。

 

 ◆男子ネーションズリーグ 国際連盟がワールドリーグに代わる大会として18年に新設。16カ国が世界各地で週に3試合ずつ5週にわたって総当たりの1次リーグを戦い、7月4日からの決勝ラウンドには、開催国のフランスと上位5カ国が出場する。