体操の2016年リオデジャネイロ五輪女子代表の宮川紗江選手(18)に暴力を振るったとして、日本協会からの無期限の登録抹消処分を受けた速見佑斗コーチ(34)が31日、東京地裁に指導者としての地位保全を求める仮処分の申し立てを取り下げたことを代理人弁護士を通じて発表した。また「取り下げ理由について」と題した文書を報道各社に送付した。
以下、全文。
取り下げ理由について
8月29日に宮川選手が私の暴力指導における記者会見を行いました。私は記者会見の報道を見ながら、今の自分を振り返ると共に今の宮川選手がどのような状況であるかを改めて見つめ直しました。
そもそもの原因は協会の処分ではなく私の暴力行為です。もとを正せば私の行動により一番被害を受けているのが宮川選手です。しかしながら宮川選手が一番望んでいることが私の指導の復帰です。誰が良い・悪いはさておき、ここに「選手ファースト」が損なわれている現実が存在します。故にどうすれば選手ファーストになるかを考えました。
8月29日、日本体操協会が私の処分について記者会見を行いました。その中で「処分はされても指導は出来る」、処分にある「無期限」は「永久的」ということではなく「真摯に反省し、実績を積んだ後で都道府県より申請があれば再登録が検討されることになる」との説明がありました。この説明を聞いた時に、今、私がおこなっている処分を不服として裁判所で協会と争っていることは選手ファーストになっていないと思いました。また自分の立場しか考えていないと猛省しました。そして私がすべきことは処分を不服として争うことではなく、処分を全面的に受け入れ反省し、それを皆様に認めてもらった上で、一刻も早く正々堂々と宮川選手の指導復帰を果たすことが選手ファーストだという結論に至りました、
そこで私は協会からの処分を全面的に受け入れることと反省している証として、本日、仮処分の取り下げ手続きに入ることを表明いたします。
協会の皆様には選手ファーストの観点からも本処分の今後のお取り扱いについて改めてご検討いただきますよう、申し入れて参りたいと考えております。
以上



