世界ランキング19位の大坂なおみ(20=日清食品)が9日、4大大会の全米オープン優勝から一夜明け、NHKの「サンデースポーツ2020」の番組内でインタビューに応じた。

セリーナ・ウィリアムズが、第2セットで3度の警告を受け、審判に執拗(しつよう)に抗議した場面について大坂は「背中を向けていたので、何が起きているのか気がつかなかった。(第2セットの第7ゲームで)4-3となり、その段階まで集中しようとしていた」。セリーナの3度の警告で続く第8ゲームは、戦うことなく大坂がサービスキープの格好となったが、抗議内容を試合中は把握できなかった様子だった。

今大会は「我慢」というフレーズを口にする場面が見られたが「体の状態に自信があった。(ストロークが)長くプレーできる自信があった。すべてのボールを(勝負をかけて強く)打たなくても長く(ストローク)すればいいと気付いた」と、ショットに自信があったことを明かした。

憧れのセリーナを下しての初戴冠だが「ここで彼女とプレーできて幸せだった」。試合中はブーイングにも耐えながらの大坂だったが、最後まで元女王への敬意を忘れなかった。