平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)が今季国際大会初戦で79・93点をマークし、首位発進を決めた。

白と灰色の衣装で登場し、冒頭で高難度のルッツ-ループの連続3回転ジャンプを、2・01点の加点を導いて成功。ダブルアクセル(2回転半)を決めると、3回転フリップは両手を挙げて成功させた。新ルールに対応し、基礎点が1・1倍となる演技後半のジャンプを3つから1つに減らしたが、女子SP世界最高得点を記録(シーズン前に昨季までの得点記録はリセット)。五輪金メダリストの貫禄を見せた。

今季は新SPに「オペラ座の怪人」を選択。夏のアイスショーでは3回転ルッツで転倒し「まだ滑り込んでいない。これからたくさん練習して、非常に難しいイメージを観客に伝えられるようにしたいです」と意気込んでいた。

平昌五輪金メダルに加え、5月に秋田犬保存会から贈呈された子犬に「マサル」と名付けたことでも注目を浴びた。五輪女王の立場を「意識してしまうと緊張してしまう。考えないように自分を落ち着かせている」と語ってきた16歳が、シニア2年目を本格的にスタートさせた。