仙台89ERSは延長戦の末、勝率2位で並んでいた群馬クレインサンダーズとの同地区対決を85-80で制し、4連勝を決めた。プロ3年目のSG沢辺圭太(23)が自身Bリーグ最多の計31得点で勝利に貢献。今季限りでマリナーズを退団した岩隈久志投手(37)が観戦に訪れたホーム試合に花を添えた。

残り約3秒からフリースロー2本を決められ、72-72の延長に持ち込まれたが、動じなかった。相手の倍以上の3点シュート11本を効果的に決めた。延長開始30秒、沢辺がこの日3本目の3点弾を決め、流れを引き戻した。80-80の残り3分半からは無失点に抑え、フリースローだけで5点を挙げて突き放した。相手反則を誘ってフリースロー11本中10本も成功させた沢辺は「いいパスをもらえた。外からのシュートが入って持ち味のドライブも決められた」と前節まで苦しんでいたシュートに自信を取り戻した。

コートにも集中。ブースターとの試合後のハイタッチでは、最後に岩隈投手ともタッチしたが「えっ…、知りませんでした」と絶句しながら、照れ笑いした。【佐々木雄高】