全米覇者、世界4位の大坂なおみ(21=日清食品)が棄権で3戦全敗となり、初出場のエリート大会を終えた。1次リーグ最後の試合で、何とか1勝をと挑んだが同9位のキキ・ベルテンス(オランダ)に第1セット第9ゲーム後に棄権を選択し、通算0勝3敗で1次リーグで敗退した。試合後は悔しさからか涙を止められなかった。

スティーブンス(米国)、ケルバー(ドイツ)と、2戦連続で勝てる試合を落とした。世界のトップ8が集う大会で、「簡単な試合はひとつもない」。しかし、いくら初出場でも3連敗でシンガポールを去ることだけはしたくなかった。

ただ、今大会に入ってから「球をとらえるリズムを見つけられない」と、タイミングのずれに手を焼いた。「全米と東レでは本当に良かった」という第1サーブも、最後まで復活せず。ベルテンスとのパワー合戦に敗れた。

今季の公式戦はこれが最後。11月25日には、名古屋で行われる錦織圭とのエキシビション試合に参加する。