3月の世界選手権で銀メダルを獲得した樋口新葉(17=東京・開智日本橋学園高)が66・51点で2位につけた。首位はトリプルアクセル(3回転半)を成功させ、74・22点のトゥクタミシェワ(ロシア)。グランプリ(GP)シリーズデビューの山下真瑚(15=愛知・中京大中京高)が66・30点で3位、松田悠良(20=中京大)は53・35点の10位。平昌五輪銀メダルのメドベージェワ(ロシア)も60・83点の7位と出遅れた。

樋口は9月にカナダで行われたオータム・クラシックから帰国後、右足甲に痛みを覚えた。今大会への出発前には「(医者によると)疲労骨折の手前。ときどき痛みが出る」と状況を説明。それでもルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを成功させるなど、きっちりとまとめ「今の実力では一番いい演技ができた」。演技後には笑みを浮かべた。

昨季はGPシリーズ上位6人のGPファイナル出場を果たしたが、平昌五輪への出場権を逃した。この日は後半の3回転フリップでエッジの使い方にミスもあったが、万全な状態ではない中で堂々のスタート。「気持ちを切り替えて課題をクリアしていける演技をしたい」。巻き返しを図る1年が、ここから本格化する。