9日に広島で開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の記者会見が8日、広島市内のホテルで行われた。

女子でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器とする紀平梨花(16=関大KFSC)は、GPデビュー戦での日本人初優勝に期待がかかる。紀平は「完璧な演技をして、トリプルアクセルを決められるようにがんばります」と笑顔で抱負を語った。

トリプルアクセルはショートプログラム(SP)で1本、フリーでは2本計3本を予定。決めれば高得点となり、上位に近づく。大会に向けて安定感を高めるよう努めてきたとあり、この日の2度の練習では計14本も成功。「調子がいい」と上向きで9日のSPを迎える。

第2戦スケートカナダを制したトゥクタミシェワ(ロシア)もトリプルアクセルの使い手。「跳び方は違っているが、すごいいいジャンプを跳んでいらっしゃる。私も頑張りたい」。大技対決を制した先に、日本女子初の快挙が待つ。