山本草太(18=中京大)が74・98点で6位につけ、悲願のGPデビューを果たした。

滑り終えた山本に観客席から大きな拍手が注がれた。「たった2年かもしれないが1日1日が長く感じた。道のりは長かったが、うれしく思っています」。2度の骨折を経て、大舞台に立った喜びをかみしめた。

16年春に右足首骨折で、世界ジュニア選手権を辞退。けがが癒え、シニアデビューを予定していた16年夏に今度は右足を疲労骨折。NHK杯を含むGPシリーズ2戦を欠場した。

リハビリを経て、昨季再び復帰。ジュニア時代に跳べていた4回転ジャンプはまだ封印したまま。だが、1回転しか跳べなかったジャンプは3回転まで跳べるようになった。この日は連続ジャンプの着氷で乱れたが、1つ1つを丁寧に滑り、「しっかりと楽しんで、伝えたい演技ができた」と胸をはった。