女子で昨年初戦敗退の浜松開誠館(静岡)が、105-51で一関学院(岩手)を破り、2回戦に駒を進めた。15人全員がコートに立ち、主力を温存させた。交代出場の選手たちが活躍し、チームで初、静岡県勢では06年の常葉学園(現常葉大常葉)以来、4度目の100点ゲームを演じた。

途中出場のSG伊藤綾優花(3年)が短い時間で存在感を発揮した。鋭いサイドステップで相手ガード陣にプレッシャーを与え、攻撃の芽を摘んだ。第4クオーターは主力5人を温存でき、チーム力の高さを見せつけた。伊藤は「初出場同然で緊張しました。1歩目の速さには自信があり、守備でチームに貢献できて良かった」と振り返った。

2年前は中津北戦に44秒のみ出場で、昨年は出場がなかった。新チームでスタメンをつかむも、2月の東海新人で左足腓骨(ひこつ)を疲労骨折し、離脱。その間にスタメンを奪われた。離脱中は自身の武器である1歩目の速さを落とさないためにトレーニングに励んだ。この日11分出場し、フリースローでウインター杯初得点を決めた伊藤は「最後の大会なので、悔いを残したくない。明日も勝つために自分の全力を尽くします」と、今日24日の開志国際(新潟)戦に向けて気持ちを高めた。【大野祥一】