女子の札幌東商(北海道)は京都精華学園に56-89で敗れ、16強進出は果たせなかった。第1クオーター(Q)は18-21。第2Q以降は修正してきた相手に攻守に圧倒された。永野達矢監督(50)は「力負け、完敗です。相手の方が一枚上手でした」と悔しがった。

素早く展開し、外から得点を奪うスタイルが機能しなかった。大会初勝利を挙げた前日23日の小林戦で48本中11本決めた3点シュートはこの日、36本中3本と精度を欠いた。山田月南(るな)主将(3年)は「相手に簡単に打たせすぎた」。成功率50%超の12本の3点シュートを許し、府予選全4戦100点ゲームの攻撃力を止められなかった。

総体16強、国体4強、そして札幌山の手の道予選29連覇を阻んだ選手権で初勝利。山田主将は「悔しさはあるが、東商でプレーできて楽しかった」と振り返り「全国舞台に戻ってきて私たちの記録を超えて欲しい」と後輩に託した。

体育館使用の練習は週3日のハーフコート。悪条件下で努力と工夫を積み重ね、チームは3大大会出場まで成長した。就任10年目の永野監督は「公立校でも志を持てばここまでやれる。子どもたちに感謝したい」と言った。新チームは今日25日から練習を始める。躍進の1年は必ず次につながる。【浅水友輝】