出場4年連続12度目となる前橋育英(群馬)は昨年王者明成(宮城)に敗れ、8強入りを逃した。

第1クオーター(Q)からリバウンドやシュート決定率で明成優位の展開が続き、9-21と苦しい入りに。前半を19-42で折り返し、ハーフタイムに主将の近藤虎之介(3年)が「最後まであきらめるな!」とチームを奮い立たせて迎えた後半。ディフェンスからリズムを作って得点を重ねるシーンも増えて一時は追い上げを見せるも、52-77で敗れた。

近藤は「目標としていたベスト8の壁を越えられなくて悔しい」と唇をかんだ。今大会直前の遠征でもフリースローの決定率に苦しみ、この試合でもフリースローは26本のうち決まったのは10本のみ。加賀谷監督も「たらればですが、フリースローが入っていれば…」。それでも昨年大会の2回戦では56-104で敗れた相手との点差は確実に縮まった。近藤も「良い経験になったと思うし、ベスト8に入って欲しい」と後輩に思いを託した。