世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、同年代対決に屈した。同23位のベリンダ・ベンチッチ(スイス)に3-6、1-6で敗れ、2連覇を逃した。

試合前に、世界1位を争っていた現在2位のハレプ(ルーマニア)が敗退。大坂の世界1位死守が確定していたが、1位確定に花を添えられなかった。

相手のベンチッチは、大坂と同じ97年生まれ。16年に7位にまでなったが、17年に左手首を手術。今年、大坂が初戦で敗れた2月のドバイ選手権で4年ぶりのツアー優勝を飾り、現在、シングルス10連勝中だった。

ともにパワーがあるが、ベンチッチの方がストロークに安定がある。大坂の強打を力負けせず、スピンをかけて深く返球し、大坂のミスを誘った。今大会のコートは球足が遅く、大坂が打ってもなかなか決まらない。昨年はその遅いコートに打ち勝ったが、今年は相手の勢いを止められなかった。