中地区首位の新潟アルビレックスBBは同5位三遠ネオフェニックスに74-70で競り勝ち、今季11度目の同一カード連勝を果たした。
最大16点のリードを許したが、PFラモント・ハミルトン(34)のブザービーターの3点シュートが流れを変えた。52-53の第3クオーター(Q)残り1秒から55-53にする逆転の1本。これで勢いに乗った新潟は、第4Qの点の奪い合いを制した。前日3月30日に初のCS進出を決めた。この日の勝利は中地区優勝を果たすための貴重な白星になった。
チームをよみがえらせるビッグショットだった。第3Q、逆転の3点シュートを決めたハミルトンは、アシストしたCダバンテ・ガードナー(27)と体をぶつけあいながら喜んだ。残り2・4秒のスローインからガードナーのロングパスを受けると、ステップを整えながら冷静に打つ。決まるとほぼ同時にQ終了のブザー。55-53は、この試合で新潟が初めてリードを奪った瞬間だった。
「個人的にもあそこから始まった」。勢いづくと、第4Q開始16秒で3点シュート、2点を返された後の残り7分45秒で2点のジャンプショットを決める。ブザービーターから8連続得点。たたみかけるスコアメークはチームを刺激した。第4Qは点を重ね合い、67-70と逆に3点リードを許した。それでも慌てなかった。69-70からガードナーが2点を決めて再逆転すると、1点のリードを守り押し切った。ハミルトンがつけた勢いが最後まで持続した。
第2Qで一時は20-36と16点差をつけられた。そこからの逆転劇。「明らかに三遠さんの試合」。庄司和広監督(44)が言うように、相手に支配された。それでも慌てずに点差を詰める我慢強さが、今の新潟にはある。
106-100で延長戦を制した名古屋D戦(3月3日)も16点差をひっくり返した。大阪戦の2戦目(3月24日)も10点差を逆転した。「こういう試合は以前もあった。後半はもっとアグレッシブに行こうと思った」。ハミルトンも前半はわずか2得点だった。そこから冷静に切り替える経験が生きた。
庄司監督は「我々がどこを目指すのか。目標は中地区優勝。共有しなければ」と引き締めた。ハミルトンも言う。「CSに進出したからといって、特に気持ちの変化はなかった。1戦ごとに集中する」。苦しみながらも白星をつかみ、新潟が中地区の頂点に少し近づいた。 【斎藤慎一郎】


