ホンダ勢は3台が完走し、入賞を果たした。
しかし最上位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の5位。予選での戦略ミスから9番グリッドからのレースとなったフェルスタッペンだったが、フェラーリとメルセデスAMGに対する劣勢は明らかで、上位グリッドからスタートしていても5位が最大限だっただろうと振り返った。
「今日はこれが僕らにできる最大限の結果だったと思う。もし仮に4番グリッドからスタートしていたとしても5位という結果は同じだったと思う」
パワーユニットの出力でフェラーリやメルセデスAMGに後れを取るだけでなく、車体側にもそれを挽回するどころか差をつけられた面があった。
「去年ですらこのカナダで僕らはかなりコンペティティブ(競争力がある)だった。でもあの時は僕らのクルマはメルセデスAMGやフェラーリより圧倒的に高いポテンシャルを持っていた。そして今のクルマは彼らに勝っているとは言えない。だから自動的にここではかなり苦しい戦いを強いられることになったというわけだよ」
5番グリッドのピエール・ガスリーはソフトタイヤでのスタートを強いられたため7周目という早い段階でピットイン。集団の中での走行を強いられ、気温28度、路面温度51度いう暑さに加えて前走車からの排熱でエンジン吸気温度が想定よりも高くなり、パワーが低下して苦戦を強いられた。
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは次のように説明した。
「ずっと前走車の背後について走っていたので、吸気温度が上がってしまったんです。それでパフォーマンスに影響が出てしまいました。『前のクルマと3秒くらいまで離れて走れ』と指示をしていましたが、そこまで離れると抜けませんしかなか難しい状況でした」
トロロッソはダニール・クビアトが終盤にマクラーレンのカルロス・サインツを抜いて10位入賞。「最後は彼のタイヤがタレているのも分かっていたし、僕の方が状況が良かったので抜くことができた。無線が切れたりして厳しかったけど良いレースができたと思う」と振り返った。
アレクサンダー・アルボンは1周目にフロントウイングを壊して後退し、入賞のチャンスがなかったため自主リタイア。実質的に4台全車が完走したが、レッドブル・ホンダにとっては改めて気を引き締め直す機会になると田辺テクニカルディレクターは語った。
「ある意味では4台完走でき、うち3台が入賞できたというかたちだと言えます。しかしずっとマックスが3位・4位できていたのが今回は5位でトップ2チームに食い込めませんでしたし、ガスリーも抜きあぐねて8位に終わってしまいました。厳しい週末でした。どこが良くてどこが良くなかったのか、これまでのレースも含めて対他競争力を詳しく見直して次につなげたいと思います」(米家峰起通信員)


