女子で4月の世界選手権ダブルス銅メダルの佐藤瞳(21=ミキハウス、札幌大谷)が地元ファンに大金星を届けた。

初戦を突破して迎えたシングルス2回戦。リオデジャネイロ五輪金メダルの丁寧(中国)を、1-2の第4ゲームから3ゲーム連取で下した。元世界ランク1位の強敵撃破に「すごくたくさんの応援が背中を押してくれた。勝てたことが恩返しにつながりました」と喜んだ。

カットマンの神髄を見せた。第1ゲームを先取するも、2、3ゲームを6-11、3-11の大差で落とした。「体力には自信があった。(相手が)カウンターに苦しんでいたのも分かった」。逆境の中でも冷静に試合状況を分析。いらだつ相手に対し勝機を見た。第4ゲームを8-10からの4連続得点で奪い返すと「特別な場所」という北海道のファンの期待に応えるような逆転勝利を挙げた。

国内トップ選手では希少なカットマン。過去2戦未勝利だった難敵を破り「自分が歴史を変える。カットマンを代表していけるように頑張りたい」。15日準々決勝では平野美宇(19)との日本人対決。「(相手は)年下だけど向かっていく気持ちでいきたい」。地元のエールを受け、快進撃をを続ける。【浅水友輝】