レスリングの世界選手権(9月、レスリング)男子グレコローマンスタイル代表が7日、群馬県の草津温泉での合宿を公開した。メダル獲得で東京オリンピック(五輪)代表に内定する大一番へ60キロ級で17年世界王者の文田健一郎(23=ミキハウス)は「スタンドで前に出る力」を課題に挙げた。その最高の相手として、この日スパーリングの相手を務めたのは男子グレコ松本慎吾委員長。04年アテネ五輪代表にして、今も筋骨隆々の肉体は90キロを超える。自分より30キロほど重い恩師の直接指導に、「圧力に負けないように。シンプルにうまいので、その技を防げれば」。3日連続の激しい肌合わせで、鼻血を出しながら食らい付いた。

先月下旬のベラルーシでの大会では、現地で風邪をひいて欠場。この直前にも熱を出すなど体調不良が響くが、「気にしてもしょうがない。大会に出られなかったのをいい機会と考えてやる」と、熱血指導を受けて仕上げていく。