アメリカンフットボール関東学生連盟が27日、都内で31日のリーグ戦開幕を控えて記者会見した。上位TOP8と下位BIG8の1部16校の監督と主将が集結し、リーグ戦への決意を披露した。早大が2連覇を狙うが、昨季2位の明大、復活を期す法大の3チームを中心とした優勝争いとみられ、31日に開幕する。

早大はこの5年間で3度関東を制したが、今春は明大、関大に2敗した。高岡監督は「厳しい戦いで一戦も気は抜けない。まずは初戦の東大戦に集中したい。偏差値では勝てないので、お手柔らかに」と控えめ。東大は今季初の昇格だが、日本代表監督も務めた森ヘッドコーチの手腕を警戒した。

キーマンにはWRブレナンを上げた。「異次元のプレーでラストイヤーでもあり、彼のファイティングスピリットがチームに浸透するか」と期待した。チームのスローガンも闘志。LB池田主将は「1試合、1プレー、1日を大事に本気でやりきれるか」と話した。

明大は2年連続入替戦出場から、昨季は2位に躍進した。今春も関学大、早大の甲子園ボウル出場組を破っている。24年ぶりの甲子園ボウル出場を期すが、岩崎監督は「学生の自主性がうまく結果に出た。自信にはなっているが秋は別物」とこちらも一戦一戦を強調する。

伝統のランにQB西本のパスが看板となる。その屋台骨を背負うOL北村主将は「学生主体で1年から4年まで物言えるチームを目指し、一体感が出てきた。学生日本一を目指す」と話した。

法大は6年間甲子園ボウルから遠ざかっている。体制が代わって3年目で、特にフィジカル強化してきた結果を出したいところ。有沢ヘッドコーチは「タフに、真剣にをテーマにと取り組んできた。伸びシロはたっぷりある」とさらなる成長を期す。

RB岩田主将は「4年がいかにチームをまとめるか取り組んできた。自由と進歩の法政フットボールで社会人に勝ちたい」。初のライスボウル制覇を目標に掲げた。

この3強を立大、慶大、中大、日体大、東大が追うと予想される。下位2チームはBIG8の上位2チームとの入れ替え戦のチャレンジマッチが控える。BIG8では一昨年日本一の日大が全勝で昇格を狙い、この春は関東で唯一無敗と、1年のブランクも実力をキープしている。下位の入れ替え戦回避へのサバイバル争いも注目となる。