前田マヒナ(21=フェザンレーヴ)が、日本代表デビュー大会で4回戦に進出した。

ハワイ生まれの逆輸入サーファーは1、2回戦をトップ通過。世界最高峰のチャンピオンシップツアー(CT)選手2人と争った3回戦も2位で勝ち上がり、20年東京オリンピック(五輪)代表へ前進した。

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前田が東京五輪に向けて力強く前進した。3回戦、2本目に7・67の高得点をマーク。合計12・87点で今季CT6位につけるコンローグ(米国)を下し、同8位のウェストンウェブ(ブラジル)に次ぐ2位で4回戦進出を決めると「すごくうれしい。いい波が来た。神様ありがとうございますという感じ」と笑った。

両親は日本人だが、ハワイ生まれハワイ育ち。「私のルーツ国だし、チャンスがある」と米国ではなく日本を選択した。日本チームの一員として初めての大会に「緊張はなかった」と言いながらも、1回戦終了後に応援する仲間の日の丸を見て「日本代表になったんだと感じた」と喜んだ。

今大会でアジア最上位になると、五輪代表に大きく近づく。4回戦に進んだ16人のうち、アジア勢は前田と松田だけ。敗者復活戦もあるが、リードしているのは間違いない。「チームの優勝と自分の優勝が目標。東京五輪に出たい」と笑顔で話していた。