【オークビル(カナダ)12日(日本時間13日)=佐々木隆史】今季初戦に臨むフィギュアスケート男子の羽生結弦(24=ANA)が、出場するオータム・クラシックの本番リンクで公式練習を行った。

4回転はループ、トーループ、サルコー、ルッツを着氷するなどした。今季は昨季に続き、ショートプログラム(SP)は「秋によせて」、フリーは「Origin(オリジン)」を使用する。練習後の囲み取材の一問一答は以下の通り。

-ショートプログラムとフリーを去年と同じにした理由は

羽生 ケガで思った試合数をこなせなかったのと、やはりショート、フリーともに自分の中で完璧なものができていないのが、すごい心残りだった。このプログラムを負けたままで終わらせられないなっていう気持ちがあった。プルシェンコさんへのリスペクトの気持ちはすごくありますし、完成させて上で悔いなくこのプログラムを終えたい気持ちが強かったです。

-演技構成は変えないのか

羽生 ちょっとずつ変えているところはありますけど、ただショートに関しては、今回の試合で変えるつもりはないです。

-オフに取り組んできたことは

羽生 アイスショーの前に左足首を捻挫してしまって、ちょっと治すのに大変だったんですけど、それもよくなってきて。練習は積めてはいたんですけど、足首を強くしたりとか体幹を強くしたりとか、そういったトレーニングをメインにやりました。

-4回転アクセルは

羽生 アクセルも一応練習しているんですけど。3週間前まで練習していた。感覚はちょっとずつよくはなっているんですけど、成功はさせられていないので、もう3週間前にはこの試合に集中しようということで、今は練習してないです。

-4回転アクセルは今シーズン入れるのか

羽生 とりあえず今シーズン目指したいなと思っています、今のところは。ただやっぱり、そのためには自分が満足する出来をこの構成でやらないといけないと思っているので、まずは1つ1つステップを踏みたいと思います。

-構成のキープは昨季から考えていたのか

羽生 確信ではないですけど、だいたいそうかなと思っていました。ただやっぱりケガを治す時間も必要でしたし、やっぱり心残りがずっと残っていたので。モヤモヤしたものがずっと残っている。やっぱり完成させたいなと。

-左足首はどう大変だったのか

羽生 5回転サルコーの練習をしていて、足が引っかかって捻挫しただけなんですけど。

-なぜ5回転サルコーを練習したのか

羽生 アクセルを練習するためにもっと回転力をあげたいと思っていて、5回転の練習をした。それでやっちゃったんですけど。でも右足ほどではないんですけど、痛み止めを飲んで練習している期間はちょっとありました。

-5回転サルコーは実際に降りているのか

羽生 いやいや。アクセルも降りていないのに、そんな簡単に降りれないです。

-今はどういう気持ちでシーズンを迎えそうか

羽生 気持ちがずっと切れていないので、自分にとっては世界選手権は先シーズンのことかもしれないですけど、やっぱりケガしてから世界選手権までが空いたっていうのもあって、あの時点で今シーズンが始まっていたという感覚でもあるんですね。もちろんアイスショーとか、オフシーズンでいろいろ仕事とかもありましたけど、その中でもやっぱり試合からずっと続いている気持ちがあるので、しっかりと調整もしてこれたし、あとはトレーニングしたことをしっかりと発揮したいなという気持ちがすごい強い試合です。

-4回転アクセルのための練習を詳しく

羽生 4回転半を回る力をつけるために、5回転の練習をちょっとしました。まだ降りてはないんですけど。まだ4回転半も降りてないので。まだまだやらなきゃいけないかなと。でもハーネスでの5回転は感覚もすごくいいですし、ハーネスでの4A(4回転半)はすごくきれいに降りている。いい感覚にはなっていると思います。

-5回転の種類は

羽生 サルコーとトーループをやっています。