女子のWリーグ新潟BBラビッツはJX-ENEOSに64-99で敗れ、開幕から4連敗を喫した。F千葉歩(23)が両チーム最多の16点を挙げて意地をみせた。

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絶望的に点差が開いても新潟BBラビッツのF千葉の闘志は消えない。最終盤、一気に爆発した。37-69で迎えた第4クオーター(Q)。いきなり3点シュートを決め右拳を握り締めると、同Qの出場6分22秒間で10得点を積み上げた。リーグ11連覇中の女王相手に1歩も引かない。両チームチーム最多の16得点を決めて奮闘した。

前半を折り返して24-48のダブルスコア。小川忠晴監督(49)はハーフタイムに「状況判断よく、ゴールに向かえ」と指示した。その言葉を実践したのが千葉だった。「思い切りやろうと気持ちを吹っ切った」。3点シュート、レイアップシュートと自在に得点。「1試合平均、15点を取ると決めている」と自分に課したノルマもクリアした。

もっとも専大時代の昨季からアーリーエントリーでWリーグに出場している新人は満足はしていなかった。「前半からリズムに乗ってプレーしたい」。次のテーマを見つけていた。【涌井幹雄】