産業能率大学が主催する小学生ビーチバレーの大会「SANNOCUP2019」が26日、神奈川県伊勢原市の同大湘南キャンパスで開催され、綾瀬ファイターズ(神奈川・綾瀬市)が初優勝した。

3度目の出場となった綾瀬ファイターズは、予選リーグを2勝1敗の2位で初めて通過すると、決勝トーナメント1回戦では昨年準優勝の「金田」が合同チームで出場した平塚金田(神奈川・平塚市)に21-17で快勝。準決勝では第3回大会優勝のSAMURAI-LEGEND(神奈川・座間市)に21-19で競り勝って決勝に進んだ。

その決勝では、初出場の横浜並木ジュニアバレーボールクラブと対戦。原田心(6年)が「練習の成果」という3連続のサービスエースを奪うなど、2-3から一挙に7連続得点で試合をひっくり返した。その後も遠藤美波、渋谷凜々(ともに6年)がサービスエースを決めて、21-12で快勝した。遠藤美は「風の流れを意識しました」としてやったりだった。

初優勝の勝因を「声」「笑顔」「パワフル」と口をそろえて挙げた選手たち。渋谷は「今まで2位、3位が多かったので、優勝できて良かった」と笑みをこぼした。決勝前の入場で、観客に手を振りながら行進するなど人一倍、明るく笑顔を振りまいていた福原雅志監督は「子供たちには監督に負けるなと言っている。練習通りの成果を出してくれて、素直にうれしいです」と、選手の成長を目の当たりにして喜んでいた。

「SANNOCUP」は、ビーチバレーの普及を目的として12年から開かれている大会で、産業能率大で「イベントプロデュース」の科目を履修している学生が企画、運営、報道を担っている。今年はファイテン、大塚製薬、ニチバン、ライトアベイルの各社が協賛していた。

今年で8回目を迎えた大会は、神奈川、東京、千葉から19チームが参加。5組に分かれてリーグ戦を行い、勝ち上がった8チームがトーナメント方式で優勝を争った。