20年東京五輪の男子50キロ競歩代表の選考会を兼ねる全日本競歩高畠大会を翌日に控えた26日、山形・高畠町内で有力選手が会見した。

日本歴代2位の自己記録を持つ川野将虎(21=東洋大)は「まずはベストコンディションでできるように。力を発揮できればおのずと結果もついてくる」。後半の動きが固くなる癖を修正して、東京の切符を目指し、調整をしてきた。世界選手権では東洋大の同期である池田が20キロでメダルを狙ったが、6位。川野は「自分の歩きで池田を勇気づけられたらいい」とも誓った。

17年世界選手権銅メダルの小林快(26=アルビレックス新潟)は「優勝をすれば、東京オリンピックに内定する。優勝を目指して頑張る」と意気込んだ。大会直前から調子は急激に上向いているという。2年前の大会では50キロ初挑戦で優勝し、メダルへとつなげた。いいイメージの残る大会で、復活を目指す。

東京五輪のコースが札幌へと変更となりそうな事にも言及。川野は「どっちになってもベストを尽くすだけ」。小林は「どっちがいいという意見はない」とした上で「札幌は毎年、個人でも合宿を組んでいる。応援してくれている人もいる。だから札幌がいいというわけでない。どちらにせよ出たい。今回で決められたら」。丸尾知司(27=愛知製鋼)は「東京オリンピックはどこであっても自分の力を出し切るだけだと思う」とした。

全日本競歩高畠大会では3時間50分0秒を切り、優勝すれば、東京五輪の代表に決まる。