男子C-1(カナディアンシングル)で来年の東京オリンピック(五輪)出場を決めている羽根田卓也(32=ミキハウス)は準決勝で107・98で15選手中12位に終わり、決勝進出はならなかった。

先週同会場で行われたNHK杯で3位に入り、東京五輪出場を決めていた。今大会は世界ランキング上位の選手たちがそろい、レベルが上がるため、気合を入れて挑んだ。前半はミスなくハイペースで進んだが、終盤にはカヌーが大きく跳ね上がるなどミスを連発して失速した。レース後「集中力が切れる後半にコースの読み違いをしてしまった。レース前にもう少しライン作りを考えておけば良かった」と反省した。

東京五輪本番と同会場。NHK杯と距離は同じだったが、ゲートの数は20から25に増え、難易度が一気に上がった。世界トップクラスとのレースで結果を残せなかった。「先週よりコースが段違いに難しくなった。本番ではテストイベントと同じようなコース設定になる可能性が大きい。(各ゲートごとに)コンマ何秒かずつでも削っていかないと」。今大会初めてこの本番会場を経験した選手もいる。数は少ないが、羽根田は他の海外選手よりも多くこのコースで練習ができている。東京五輪で地の利を生かすためにも、今後ミスのない戦いが求められる。