ストリート男子の白井空良(18=ムラサキスポーツ)が東京五輪に向けて前進した。

準決勝を2位で突破した白井は、決勝で35・34点をマーク。五輪予選第2シーズンの初戦で同大会初優勝を果たした。堀米雄斗(20)は32・29点で5位、同女子は西村碧莉(18)が3位に入った。パーク女子は岡本碧優(13)が優勝、四十住さくら(17)が2位に入った。

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優勝を決めた白井は日本のエース堀米とがっちり抱き合い、世界王者ヒューストン(米国)らの祝福に応えた。「めっちゃうれしいいけど、実感が湧かない」と言いながらも、世界の頂点に立った自信からか振る舞いは堂々としていた。

一発技を競うベストトリックで強さを見せつけた。3本目に9・00を出すと、続いて半回転ジャンプから前車輪だけで滑り降りる技をメーク。「空良グラインド」の名を冠した9・37の高得点が出ると、両手を上げて喜びを爆発させた。

今年5月の予選大会第1シーズン(S)開幕戦で7位に入って、一気にブレークした。世界舞台の決勝に「すごく緊張した」と話していたが、2戦目で2位に入り、第2S初戦で優勝した。第1Sは7位につけ、この日の優勝で五輪に近づいた。もっとも、第2Sは来年5月末までで始まったばかり。「気は抜けない。これからも頑張る」と話していた。