SP首位発進の羽生結弦(24=ANA)がフリーで195・71点、合計305・05をで優勝し、3年ぶりのGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)出場が確定した。冒頭の4回転ループを着氷。続く4回転サルコーも着氷するなど、安定した演技を披露した。

フリーに向けた午前の公式練習では、フリー「Origin」の曲かけ練習で、得意のトリプルアクセル(3回転半)が2本、跳んだ瞬間に回転がほどけるなどのミスが出た。しかしその後は、試合では使えないが、4回転トーループ-オイラー-3回転フリップ-オイラー-3回転サルコーの“5連続ジャンプ”を跳ぶなど、高い技術を見せていた。4回転ループや4回転サルコーも跳ぶなど、準備に余念がなかった。

前日22日のSPでは、唯一の100点超えとなる109・34点を記録。しかしコンビネーションジャンプの着氷で若干乱れ、悔しさをにじませていた。今日のフリーに向けて「明日は明日で別の演技ですし、違う日なので、違った集中の仕方をして、健康に最後まで滑りきれるようにしたいです」と意気込んでいた。

▽羽生結弦の話 今回の課題はループ。そこがクリアできたから、NHK杯を楽しもうと思った。「もうちょっと点数を出したいな」って思っていた。「315…20点ぐらいまでいければ」と思っていたけれど(ジャンプが)抜けてしまったのでしょうがない