来年1月5日開幕(東京)のバレーボール全日本高校選手権(春高バレー)の組み合わせが1日、決まった。男子は道大会優勝の北海道科学大高が、5日の1回戦で多度津(香川)と対戦。恵庭南は慶応(神奈川)と激突する。2年ぶりに出場する北海道科学大高の辻克典監督(32)は「こなれている印象。高さよりもうまさがある」と、前回大会16強の初戦の相手を警戒した。

抽選会が開かれたこの日は、札幌市内の同校で、Vリーグ3部で現在3位のサフィルヴァ北海道と練習試合を行った。過去10度以上対戦し全敗だった相手に初勝利。十良沢(じゅうろうざわ)太平主将(3年)は「全道の経験が生きている。不利な点差からでも逆転ができた」。全国で勝つために重要なサーブのミスも減少した。サフィルヴァの青島賢司主将(31)も「例年以上に攻撃力、組織力があり、試合を通して強くなってきている」と認めた。

12月も遠征は行わず、道内でサフィルヴァに胸を借りる。同監督は「予測しづらいトス回しなど、道外の展開についていくためにも良い」。レベルの高いセッターとの対戦を、仮想強豪校として成長を図る。

敗れはしたが、3月の全国私学大会では東亜学園(東京)、8月の総体では愛工大名電(愛知)と全国常連校とも渡り合った。全国初勝利を挙げた17年は16強。十良沢は「自分たちのバレーは通用する。全国では優勝を狙いたい」と力強く日本一を宣言した。【浅水友輝】