18年GPファイナル女王の紀平梨花(17=関大KFSC)が、70・71点で6位発進となった。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)は着氷が乱れ、フリップとトーループの連続3回転ジャンプは、トーループで転倒。3回転ループは着氷したが、2本のミスが響き最下位スタートとなった。

時間調整に苦労した。この日午前に行われた公式練習は9時45分から始まり10時15分に終了。本番の女子SPは、その約9時間30分後の午後7時50分スタートだった。「いつもなら用意とかパパパってして、緊張する暇もなくメークとかしてたけど、今日はかなり間の時間があった。夜の試合のことを復習したいというか、いろんなことを考えると緊張した。することがなかったので緊張に走ってしまい、ぐっすり寝るというか、目をつぶっていただけだった」と疲労を引きずった状態で本番を迎えていた。

連覇に向けて非常に厳しい状況に追い込まれた。1つでも上の順位を目指すために、昨季から練習で取り組んできた4回転サルコーは必須。7日(日本時間8日)のフリーで跳ぶかについては「明日の練習の調子によって入れるか入れないか決めようと思う。何とか巻きかえしたいですね」と言葉に力を込めた。