全国高校ラグビー大会で4度の優勝を誇る伏見工高(現京都工学院高)のOB杉本慎治氏が代表を務めるNPO法人「京都伏見クラブ」の発表記者会見が17日、京都市内で行われた。

12月にスタートした同法人は、すでに地元企業との協力態勢を整備。活動の一例としては今後クラブチームを設立し、プロ選手のセカンドキャリアをサポートする。京都工学院はグラウンドやトレーニングルームを貸し出し、クラブチーム所属選手が高校生を指導。同法人が地元企業への就職に向けた支援も行う。同校の高崎利明ゼネラルマネジャーは「学校の教員の働き方改革も進んでいる。例えば外部の指導員に来ていただき(その日)教員は誰か1人がつく。部活動が生き残っていく、1つのやり方だと思う」と語った。

「泣き虫先生」として知られる同校の山口良治総監督は「W杯でようやくラグビーが持つ文化が、日本に広まってくれて、うれしい限り。いつまでもラグビーをやってくれる環境をつくりたい」。法人、地元企業、公立校が一体となり、新たなモデルを目指していく。