東京が試合終了間際に意地の1トライを奪った。0-17で迎えた後半ロスタイム、ゴール前のラックからSH清水が長いパスを出し、FB杉本が右隅に飛び込んだ。執念のトライに森監督は「彼らの意地ですね。花園の第1グラウンドでオレたちはやったんだという」とたたえた。

FWの平均体重は相手の92キロに対し84キロ。前々回大会優勝の強豪相手に、前半こそ固い守備を崩せなかったが、後半はFW戦でも好勝負を演じ見せ場を作った。FB熊田主将は「最後に取りきれたのは大きい。自分たちの3年間の思いを1つにしてぶつけたトライ。後輩たちにも花園の景色を体感させることができた。次は8強の壁を越えてほしい」と夢を託した。