B1新潟に新戦力が加わる。魚沼市出身で帝京長岡OBのPF星野曹樹(ともき、22=白鴎大4年)が特別指定選手として加入することが7日、分かった。今日8日にも発表される見込みで、9日には練習に合流する予定。195センチ、92キロの日本人ビッグマンで、3点シュートと走力が武器。中地区4位と開幕から苦戦する新潟の起爆剤として期待される。

新戦力がチームを刺激する。星野は昨年12月のインカレで4位になった白鴎大の主力。選手登録が済めば15日の横浜戦(アオーレ長岡)からベンチ入りが可能になる。昨年12月25日、アオーレ長岡での三河戦(91●92)を観戦。「早く試合がしたくなった」とテンションは高い。

白鴎大では高さを生かし、主にPFでプレー。インカレでは5試合すべてに先発し、リバウンドランキング7位につけた。「走ることとシュートが得意」と言うように、アップダウンと足を止めないタイトなディフェンス、3点シュートも武器だ。

昨年選出されたU-24日本代表でも首脳陣から高く評価された。同代表で臨んだ昨年7月のウィリアム・ジョーンズ杯(台湾)ではSGでプレーし、要所で3点シュートを決めて力を発揮した。新潟の小菅学社長(46)は「粗削りだが、能力は高く献身的」と期待する。

「地元でプロとしてやりたかった」と星野。帝京長岡3年の時にBリーグが開幕した。アオーレ長岡で大声援を浴びながら戦う新潟の選手はインパクトがあった。憧れはPG五十嵐圭(39)。「チームを引っぱるリーダーシップを感じる」。自らもチームを鼓舞するタイプ。新潟は現在3連敗中で中地区4位。8勝20敗と大きく負け越している。そんな中、「練習から声を出していきたい」と盛り上げ役にもなれる。「チームに貢献したい」という覚悟をプレーで表現する。【斎藤慎一郎】

◆星野曹樹(ほしの・ともき)1997年(平9)11月5日生まれ、魚沼市出身。堀之内小では野球に取り組み、投手。堀之内中2年からバスケを始める。帝京長岡では3年時に全国高校選手権8強。白鴎大に進み、3年時にU-22日本代表、4年ではU-24日本代表入り。195センチ、92キロ。

◆特別指定選手 全日本大学連盟、全国高体連に所属、または22歳以下で日本国籍所有選手が対象。大学、高校のチームに所属しながらBリーグの試合に出場が可能。1チーム2人まで登録できる。