バスケットボールB2の仙台89ERSは20日、新型コロナウイルス感染拡大で20日から4月1日までのリーグ戦中止が決定した17日以降では初めて、仙台市内で練習を行った。

18日に渡辺太郎社長(40)らが記者会見を行った後、フロントとチーム首脳陣が今後の方針などを話し合った。その夜に選手を集め、桶谷大ヘッドコーチ(HC、42)はチームの判断とリーグの状況を話した上で、「練習を再開して、終盤戦に向けてチームを強くしたい。今こそ仙台89ERSは一致団結して、これから再開予定のリーグのために、今できることをしっかりやろう」と伝えた。

桶谷HCは翌19日に選手1人1人と個人面談を行った。「僕たちはリーグが再開した時に優勝できるチャンスがあるので、今以上に強くなっていたいと再確認した。全員から『自分たちは戦い抜きたい』とコミット(約束)してもらえた」。個人の志を結束させ、チーム力を高めていく。

東地区首位の仙台はホーム4試合が中止になった一方で、17年にB2降格後では初のプレーオフ(PO)出場が決まった。桶谷HCは「(今後は)自分たちが納得できる試合を積み重ねられるかが重要。納得できる試合で負けても、チームとしては成長していけるので、POの時でも力が発揮できると思う」。連携を強め、B1昇格への挑戦が再始動した。【相沢孔志】