ラグビートップリーグのヤマハ発動機が、“2トップ”の指導者体制で始動した。

来年1月開幕の今季に向けて28日、磐田市内で全体練習を再開。ボール回しや連係プレーの確認、走り込みなど約1時間半のメニューをこなした。堀川隆延監督(47)は、大久保直弥・新ヘッドコーチ(44)と初めて一緒に指導した。

大久保氏について「世界レベルのチームになるために来てもらった。プランニングが細かく、緻密さがある。言葉に力があって、人を納得させられる。新しいものを持ってきてくれるはず」と期待した。元日本代表選手でサントリーなどで指導歴がある大久保氏を頼もしそうに見つめた。

大久保氏は、昨年からの堀川体制では初のヘッドコーチになった。「選手らをどう育てるかを考えた時、(堀川氏は)引き出しをいろいろ持っている人。ヤマハ発動機には確固たるスタイルがある。その土台に、何か1つでも積み重ねたい」と意気込んだ。この日の練習については「体をつくってこなかった人もいたようだ。初日は50点」と辛口の評価だった。

堀川氏は今季の目標について「日本一になること」と明言。14年度以降は準優勝と3位が続くチームが頂点に立つために、最高の“相棒”を得た。

▽大戸裕矢主将(30) (日本代表やスーパーラグビー・サンウルブズで指導を受けた大久保氏について)兄貴のような存在。いるだけで気持ちが引き締まる。ジャッカルやブレークダウン(タックルされた後のボールの奪い合い)の技術を成長させてくれると思う。