米バスケットボールのNBAと同選手会は26日、この日に開催予定だったプレーオフ3試合の延期を発表した。ウィスコンシン州で23日に黒人男性が警官に銃撃された事件に対し、同州ミルウォーキーを本拠地とするバックスが抗議のため試合をボイコットしたことを受け、他の2試合の中止も決まった。

レギュラーシーズン東カンファレンス1位のバックスは、同8位マジックとのプレーオフ1回戦を3勝1敗とリードしており、準決勝進出に王手をかけている。ボイコット決断後にバックスの選手は声明を出し、「変化を求める圧倒的な声があったにもかかわらず、いまだ何も起きていない。私たちは今日、バスケットボールに集中できない」と訴えた。

声明ではさらに、警官への説明責任や、州議会が有意義な措置を講じることを求め、「すべての市民が自らを教育し、平和的で責任ある行動を取ることを奨励する。そして11月3日の投票を忘れないでほしい」と結んだ。同日には大統領選挙が実施される。