日本スケート連盟の伊藤秀仁フィギュア委員長(59)が2日、都内で理事会出席後、今季のグランプリ(GP)シリーズについて言及した。開催方針は固まったものの大会方式は未定。国際スケート連盟(ISU)が8月28日に開いた最新の理事会を受け、ISUと開催6カ国が現在、作業部会を通して最終協議中と明かした。「大会の中身についてはISUから近々(発表が)ある」と説明した。

ISU理事会では、各大会に招待する選手数や選出基準、22年北京オリンピックのプレ大会となる今年12月のGPファイナル(北京)出場条件などについて協議中。決定事項は理事会承認後に可能な限り早く発表されるという。

<理事会の承認事項>

▼立候補 23年の世界選手権開催を目指す計画を決定。同年3月20~26日の日程で、会場はさいたまスーパーアリーナ。近日中に申請し、来年6月の国際スケート連盟(ISU)総会で開催地が選ばれる見通し。

▼開催 未定だった国際大会ジャパンオープン(10月3日、さいたまスーパーアリーナ)を実施。詳細は主催のテレビ東京が発表。

▼特例 カナダで練習している女子の宮原知子(22=関大)に12月の全日本選手権シード権を付与。渡航制限などに個別配慮した。

▼派遣基準 来年2月の4大陸選手権(シドニー)と同3月の世界選手権(ストックホルム)への派遣選手選考基準を発表。けが、感染症等やむを得ない理由があった選手の評価実績が今季は世界選手権の3位以内から6位以内に。新型コロナウイルスの影響による基準変更の可能性も付記。