国際水連と一線を画す賞金総額605万ドル(約6億6550万円)の競泳国際リーグ(ISL)に、初参戦する「東京フロッグキングス」の北島康介GM(38)が18日、ブダペスト出発を前に取材に応じた。

「ISLで水泳の新しい可能性をみてもらいたい。チームとしてひとつでも多くの勝利を求めて高いレベルで結果を残してくれることを期待している」と話した。

ISLは世界各地の10チームが競泳では珍しい団体戦で争う。北島GM率いるかえる軍団は、24、25日の予選リーグ初戦を皮切りに4試合を予定。結果次第では最大5週間のブダペスト遠征になる。

北島GMは「ISLは多くのトップ選手が参加する。肌で感じられることはとても大きい。試合を追うごとにレベルも高くなっていくだろうし、選手にとって有意義な数週間になると思う」とした。

メンバーは主将の入江陵介、萩野公介、松元克央、大橋悠依、長谷川涼香ら日本代表クラスがそろった。

チームには平井伯昌コーチも同行する。現役時代にタッグを組んだ北島GMは「ISLにコミットしてくれて心強い。一緒に戦える間柄に戻れることは非常にうれしい。ありがたい」と感謝。

その上で「世界中に人たちにISLを知ってもらう。賞金が注目されるが、応援される姿をつくっていかなきゃいけない。水泳ならではの魅力、エンターテインメント性、水泳の新しい形を目にする人が増える。タイムで競うだけではなく、チームで競う。スター選手もそろうし、その魅力を毎年発信していけるのではないか」と口にした。【益田一弘】