18年平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)8位の郷亜里砂(32=イヨテツク)が38秒28で、同五輪金メダルの小平奈緒(34=相沢病院)を破り優勝した。

国内で約5年間負けなしの女王を0・02秒差で破った郷は「スタートから体も動いていたが、タイムはあまりよくない」と反省を口にし、「初めて同走で奈緒さんに勝てたことは素直にうれしい。滑っている時、(小平の)アクシデントも目に入ったが、優勝できたことは少し自信になる」と振り返った。小平は100メートルを全体トップで通過したが、途中でバランスを崩して2度手をつく“失敗”があった。

平昌五輪で「メダル候補」と期待された郷は、小平のライバルで銀メダルの李相花(韓国)と同走だったが不完全燃焼に終わった。五輪後の18年3月に現役引退を表明し、昨年3月に現役復帰。32歳のベテランは「平昌の時よりさらに上の自分を目指したい。今の方がもっと可能性はあると思う。今はスケートが楽しい」と、充実した表情を見せていた。