ショートプログラム(SP)で最下位の12位と出遅れた20年4大陸選手権2位の劉永(ユ・ヨン、16=韓国)が、大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。126・17点を記録し、合計181・73点の7位と巻き返した。

冒頭の3回転半を成功させると、なめらかな滑りで見る者の心をつかんだ。ジャンプの回転不足などで減点があったが、演技後はホッとした表情を見せた。

演技後の一問一答は以下の通り。

-フリーをどのように迎えた

劉永 今日は少し落ち着いてできた。昨日は悪かったので、自分に期待せず、落ち着いて迎えることができた。練習ほどいい演技ではなかったけれど、満足しています。

-どこが良かった

劉永 ジャンプが100%ではなかったけれど、振り付けだったり、プログラム全体が良かった。お客さんに振り付けなどを見てもらえたと思います。

-今後はどう調整していく

劉永 今回たくさん経験をした。コロナでたくさん練習できない、他の選手と同じ状況で、久しぶりに試合に出て、人前で滑る感覚を思い出しました。次につながると思います。

-韓国国内でどのような練習しているか。浜田美栄コーチからは、どんな声をかけられている

劉永 韓国にいるときは浜田先生とフェイスタイムをしながらレッスンを受けて、特にトリプルアクセルの指導を受けていました。韓国に帰って、全韓国に向けて練習しないといけない。浜田先生とフェイスタイムで練習になります。

-次は全韓国選手権か

劉永 全韓国の前にナショナルチームに入るための予選の試合があります。コロナの影響で海外の試合が中止になっている中、初めて日本で試合をしたので、とてもいい経験になっています。

-韓国内での期待をどう捉えている

劉永 4大陸の後は注目をすごくされて、プレッシャーもすごく感じたけれど、できるだけ今は考えずに、自分のできることをやって、みんなにスケートを楽しんでもらえるようにしています。