全日本スケート連盟は30日、スピードスケートの全日本選抜競技会帯広大会(13~15日)と同八戸大会(20~22日)、全日本学生選手権(28~29日)に出場した選手から新型コロナウイルス感染者が複数出たことを発表した。

同日午後8時現在で感染者は8人。濃厚接触者14人のうち9人が陰性、5人が結果待ちでさらに感染者が増える可能性がある。

感染した選手の容体は安定しており、保健所の行政指導に基づき対応中という。これを受け、同連盟は選手や関係者らの健康と安全面を考慮し、12月4~6日に開催予定だった全日本選抜競技会富士吉田大会(山梨)の中止を決定した。

今年はコロナ禍の影響で年内のワールドカップ(W杯)が中止となり、日本代表は22年北京オリンピック(五輪)を見据えて国内大会を転戦して強化を図っていた。

同帯広大会や同八戸大会には、18年ピョンチャン(平昌)五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)や同五輪女子で金銀銅メダルを獲得した高木美帆(日体大職)ら多数の主力選手が出場していた。