関大が神戸大を圧倒し、今季最終戦を勝利で締めくくった。

第4クオーター(Q)、17-10と1TDで追いつかれる可能性もあった。だが、関大の攻撃が爆発。RB前川真司(3年)が33ヤードのランTDで突き放すと、LB青根奨太(4年)が、相手のファンブルをすかさず拾い、リターンTD。最後にWR桑田理介(4年)がこの日2本目のTDを決め、ダメ押しした。

プロ野球阪神のドラフト1位、佐藤輝明内野手(近大)と高校時代にバッテリーを組んでいた桑田は「最後の試合で決められてよかった」と笑顔を見せた。

同大学は09年に大学日本一を決める甲子園ボウルを制覇した。それ以降は出場から遠ざかり、今年も逃した。

試合後、チームメートの前に立ったDB坊農(ぼうのう)賢吾主将(4年)は、後輩に向け「卒業したら社会人でやろうと思っている。負けて学ぶとかもうやめよう。勝とう!! ライス(ボウル)でやろうや。大学日本一のお前らとやりたい」と語り、思いを託した。

09年にチームを甲子園ボウルに導き、今季から指揮官に復帰した磯和雅敏監督(53)は「やるからには日本一を目指す。3位や2位ではなく、日本一を狙う」と来季に向け意気込んだ。【南谷竜則】