ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(24)が8日、W杯開幕戦オーストリア・ラムソー大会(18日)に向けた遠征出発前にオンライン取材に応じた。

リレハンメル大会が中止となり、例年より遅れての開幕となる。「いよいよ試合が始まる楽しみな気持ちと不安な気持ちがある。初戦いい形でスタートを切れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

ラムソーでは11年コンチネンタル杯初優勝からの2連勝、12年W杯でも優勝を飾っている。「懐かしいジャンプ台。いい思い出がある。良い形でシーズンに入るきっかけになる」と、相性の良さを武器に臨むつもりだ。

1月に予定されていたW杯北京大会は中止が決まった。22年北京五輪のプレ大会として、本番前に試合を経験できなくなり「残念な気持ち」。だが「イメージだけ膨らんでいる。来年の五輪を見据えて自分の技術をまずは作っていきたい」と気持ちを高めていく。

まだ雪上でのトレーニングを積めておらず、現地で開始する。今季は世界選手権も予定されており「世界がまだまだ大変な中で競技を続けさせていただけること自体が幸せなこと。ベストを尽くして結果を出していかないといけない」と気合を入れていた。